Aria SWB-αも別次元の鳴り!に


 サイレントベースに「鳴り!」を諦めておられる方も多いのでは? 本SWBも、ピエゾ独特のシャラシャラサウンドをなんとかカバーしようとマグネットPUも組み合わせ・・・・と、アイデアを満載してはあるものの、抜けない、伸びない、弾き難い・・・ そこで今回、LightTouch激鳴りを施したところ、やはり、強烈なサスティーン。プレイアビリティーは信じれないほどアップ。 ファンダメンタルが強烈に激増した事で、ピエゾ単体、EQフラット!でも、あのいやらしいシャラシャラサウンドは無くなり、しっかり芯のある超太いサウンドに大変身。 

同じ悩みをお持ちの皆さん、是非一度、試奏いただきたいと思います。

 

    LightTouch激鳴りtuned-SWB-Alpha 体験レポート

 数年前に流行ったエレクトリックアップライトベースですが、私のようにウッドベースすら弾いたことのない、通常の34インチスケールのエレクトリックベースからの移行においては、知らず知らずのうちに「エレクトリックアップライトとはこういうものなんだ」という誤った認識、もしくは妥協をされている方が多いのではないかと思います。私もその一人でした。その具体的な内容は

(LightTouch激鳴りを施す前です!!!!!)
 1.いわゆる「ピエゾのシャキシャキ感」
 2.プリアンプなどのイコライザで低音をほぼフルテンにしないとバンドでは使えない音
 3.レベルを上げたときの「シャー」という高音域のノイズ
 4.アンプとベースの間ですぐに起こってしまうハウリング
 5.音程感の無さ(特に低音域、E線A線の5フレットまでが顕著)
 6.あまりにも高すぎる弦のテンション、押弦に要する力
 7.貧弱なサスティーン(「そういえばウッドベースの音ってそんなにサスティーンないよね」と思わせる点が実に悪質です(笑))
 8.アンプにつないで音を出さないと、生音では何を弾いているか判らない。

ざっとこんなところでしょうか。悔やまれることに、恥ずかしながら、私はこの状況に立ち向かうことが出来ずに、この楽器(と呼んで良いのでしょうか)に対しては、服従する立場を取らざるを得ませんでした。以前から34インチのエレクトリックベースに関してはTSCさんにお世話になっておりましたので、「違いが判る」TSCユーザーと致しましては、はっきり言って非常に辛い時期を過ごした事になります。しかしながら、TSCさんによるLightTouch激鳴りという楽器業界におけるクーデターのような技術は、私に服従の日々からの解放を示してくれる結果となりました。

LightTouch激鳴りが施されたSWBは、もはや別物でした。簡単に言えば、先ほどの1〜8の全ての点において、改善が得られ、その結果、私が楽器(と呼んで良いでしょう、もはや)を服従させる(コントロールする)、という形勢逆転の結果になりました。各点において詳しく説明すると、

 1.ピエゾ独特のシャキシャキ感はすっかり身を潜め、ふくよかで温もりのある音に激変しました。さしずめ(冷たい鉄板→ふかふかのマット)という感じです。

 2.プリアンプのEQはフルフラットで充分使用に耐える音になりました。というよりかむしろ今度は、ライブハウスやスタジオによっては低音を削る必要があるのではないかという程の充実した、密度の高い音です。(例えるなら、果汁30%→果汁100%のジュース)

 3.「シャー」というノイズはありません。というよりかは、レベルを上げなくても良くなりました。(以前は砂利道を走る車で聞くカーステレオ、今は舗装したてのアスファルトを走る車内におけるカーステレオ、という感じです)

 4.ハウリングに関しては、音量を上げたり極端なイコライジングをすれば、起こることは起こります。ただし、もうすでに述べているように、極端なイコライジングも過度のボリュームアップも必要なくなったので、現実的には解消されたと言えます。逆にいえば、ハウリングを引き起こすほどのレベルに楽器をコントロールする必要が無くなったという事です。

 5.音程感、これは一番はっきり判る効果の一つです。ふくよかな音でありながら、輪郭がくっきりとしました。E線におけるF-F#-G-G#-Aなどもはっきりと聞き取れます。また、音程感がはっきりしたことによって、以前はいまいち何を弾いているのか判りにくかった16分音符や8分音符のフレーズも、はっきりそれとして聴き手に伝えることが出来ます。ゴーストノートなども伝わりやすくなりました。

 6.演奏面においては、弦高が下がってテンションが緩くなった事が何よりの進歩です。以前の硬くて高い弦の状態では、細かなピッキングが必要とされる種類の8分音符や16分音符を弾くのは非常に困難で、4分音符系のウォーキング系のラインしかほとんど弾かなかったのですが、34インチのエレクトリックベースを弾くのと同じ要領でどんな種類のラインでも今は簡単に演奏できます。これであれば、どんな曲でもアップライトに持ち替えて演奏できるのではないかと思います。(硬いオレンジを手で剥くのと柔らかいみかんを手で剥く違いのようなものです)

 7.サスティーンの伸びは殺人的です。フレットレス特有の、指を指板に対して押さえる角度を変えてグリグリとするビブラートなどは、テクニックのある方であれば数分続くのではないかという勢いで音が伸びます。現振動の減衰の仕方が格段に緩やかになった感じです。

 8.以前の状態では、生音では何を弾いても、弦振動は体にも、もちろん耳にも振動や音として伝わらず、アンプにつないで、振動を文字通り電気的に増幅してやらないと何を弾いているのか判りませんでしたが、生まれ変わったSWBは生音でなにを弾いているのか聴き取る事が出来ます。弦というよりは、ボディ全体が鳴っていて、その振動は体にも伝わってきます。


このように楽器はプレイヤーがコントロールするべきだと、TSCさんを通じて教えて頂けました。楽器に制限されるという事がどれだけ不自由なことか....
興味をもたれた方は是非とも、TSCさんで「違いのわかる人」になる事を強くお勧め致します。
こっちの世界は楽しいですよ............
 

 

 

 テールピースに燦然と輝く「LightTouch激鳴り!」ステッカーがこの鳴りの証!