LAKLAND 5弦。BP&LightTouch激鳴りで激変!


 オーナーさんも絶句の出来映え! BP&LightTouch激鳴りの組み合わせは、ここでしか体験できませんよ。 直々に長文レポートも頂きましたので、じっくりご覧くださいませ。

 


 

 

 〜ユーザの声:「これは最早『極鳴り(ごくなり)』である」〜

 
私は関東在住の冴えない中年サラリーマンです(爆)。ベースはもう20年以上弾いてはいますが、才能がないせいか練習が怠惰なせいか、もう長いこと中級レベル辺りをウロウロし続けております(T_T) 。
 現在メインで使用しているベースはLaklandの5弦版の55-94です。ピックアップとサーキットはBartoliniのカスタム・メイド、ボディはメイプル・トップ&スワンプアッシュ・バック、ネックはメイプルで指板がエボニーです。詳細は写真をご覧下さい。
 今回TSCさんにV-Bass対応改造と、それに伴って「激鳴りセッティング」を施して頂き、愛器は全く別物に蘇生されましたっ!!
 これはその時に走った衝撃と感動のレポートです(笑)。


 今回の改造の大きな切っ掛けは、やはり何と言ってもV-Bass対応でした。私の所属するバンドは、基本はグチョグチョ系のインストですが、そのメンバーにVoとPer.が加わって、時々ラテン系の唄物もやっています。特に唄物編成でのライブになると、ラテン系なのでフレットレスやアコベの音がどうしても必要になってきました。ただ、元々が器用でないとか予算の制約上の理由等で(爆)、何本もの楽器を持ち替えて演奏するということも出来ません。マルチエフェクターを駆使して何とかお茶を濁し続けて私にとっては、V-Bassは正に理想のツールでした。然しながらGKピックアップは、必要に応じて応急処置的に時々両面テープで取り付けて演奏していたぐらいで、いざ性根を据えて取り付けをしようとした時に、自分でベストのセッティングが出来るかどうか不安で、リスクと抵抗を感じていました。そんな折、メンバーからTSCさんのサイトを教えてもらいました。

 大阪の出張の間隙を縫っては(笑)何度かTSCさんに伺いました。当初の目的はディバイデッドピックアップ(BP)の装着だったので改造周りの話をして頂いたのですが、その精巧さ・緻密さに感心しました。特に最新のBPは、ピックアップの高さを各弦毎に自由に変更することが可能です。極端なことを言えば、楽器のピックアップ磁力によって、BPが各弦にベッタリと接着することも出来るわけです(実際にはそんなことはしませんが)。物理的にもクリアランス100%が実現されたその技術力には驚かされました。

 しかし私の認識はまだまだ甘いレベルに留まっておりました(笑)。最初はV-Bass対応のことしか認識が無かったので、BPを装着しさえすれば改造は完結すると思っていましたが、単にBPを付けるだけではV-Bassの品質を最大限に引き出せないということを初めて認識させられました。つまり、楽器の「鳴り」自体がBPにも大きく影響を与えるというもので、そのために楽器そのものの調整も行う必要が出てきました。
 実を言うと、使用しているLaklandは、値段は決して安くはないんですが、その「鳴り」に対してなかなか納得が行かない状態でした(沈)。買った当初は散々悩んだ挙句総合的に判断したのですが、実際にライブとかでの出音をプレイバックしてみると、音が全然前に出てくれません。自分の弾き方の悪さも多分に影響していることは間違いないのですが(T_T)、弦高を変える・弦を替える・ネックの反りを調整する等、自分で出来ることは色々とやってはみてもどうにも満足がいく結果は得られませんでした。
 TSCさんを訪ねた時に、BP以外にもう一つ驚いたことがありました。清水玲さんのコメントにもありましたが、店内の楽器を弾かせて頂くと、どの楽器も今まで自分が体感したことの無い強烈な音圧でした。聞けば正価ン万円程度の楽器がパッシブの状態でも怖ろしいほどにギラギラと鳴りまくる訳で、正に『激鳴り』なのです。詳細はここでは割愛するとして、要は「どんなに安い楽器でも正しく調整すれば最大限のポテンシャルで鳴る」というのがTSCさんの『激鳴り』の哲学たる所以です。昨年秋の横浜での楽器フェアに木寺さんが上京された際に、Laklandの実物を持参して診て頂いた(笑)のですが、やはり「元々Fundamental(基本)が全然調整されていない」と、バッサリと断罪されました(爆)。「このままの状態で単にBPを着けても、V-Bassの音も前に出ない」ということでした。
 ならば、モ、この際BP装着と楽器自体の激鳴り調整もお任せしようと決心し、家庭内で財務省との粘り強い交渉を重ね(爆)、やっと稟議決裁の承認を得て、改造に漕ぎ着けることが出来ました(笑)。
 尚、ここで注釈させて頂きますが、「激鳴りセッティング」では、ピックアップを替えるとかネックを替えるとかという「大手術」をお願いしたわけでなく、「現有戦力で最大限のポテンシャルを引き出す調整」をお願いしました。従って、目に見える改造と言う点ではBPとLEDランプ、そして13ピンアウトの装着に留めております。

 やがてTSCさんから連絡があり、これまた大阪に出張した間隙を縫ってTSCさんにお邪魔して、愛しのLaklandと感激の再会を果しました。写真を御覧頂くと実に美しく仕上がっておりますね(笑)。特にゴールドのBPは私からのお願いでしたが、見事にハマっております(自画自賛)。あと、LEDは青い発光が妖しくて(笑)超インパクト大です。
 次にサウンドですが、これについては最早全く別物と言っても過言ではない楽器に変身していました。繰り返しますがピックアップやネックやその他のパーツは一切替えていないのに、パッシブの状態で弾いても、もう今迄とは違う「激的」な鳴りっぷりに、お店での私の第一声が「おおぉっ、なんぢゃこりゃぁ〜っ!」でした(笑)。今まで自分の楽器がこんなに鳴るとは予想だになく、驚愕してしまいました。これは最早「激鳴り」を超えて『極鳴り(ごくなり)』という呼称の方が相応しいかもしれません。しかも驚くのは弦高が極限まで下げられているお陰で、お世辞にも上手いとは言い難いレベルの私でも(T_T)、無駄な力をかけることなく楽に弾けますし、サスティーンも高いレベル(サスティーンが長い)を得る事が出来ます。「激鳴り」と共にTSCさんのもう一つのモットーである「Light Touch」は、まさにそれが証明しています。
 また、サウンドについてもう一つ、V-Bass周りのことも言及せねばなりませんが、これも新しい発見がありました。今までの応急処置的な装着の時では、V-BassのSensitivityをフル(Level100)にしてもピークまで触れなかったのですが、今回の改造によってSensitivityは格段の向上を見せ、各弦のレベル設定を50に落としてもまだオーバーロードをする状態です。結局現在は各弦共35〜40の値で落ち着いています。これは、単にBPをつけただけでは楽器のポテンシャルをここまで引き出すことは不可能で先述したとおり激鳴り(極鳴り)セッティングがSensitivityの向上に大きく影響していることが言えます。
 私は根っからの貧乏性も手伝って(爆)楽器には細心の注意を払って扱っていますが、今回の大変身で、ますます自分の楽器が可愛くなりました。今まで以上に大事に且つガンガンと使っていこうと、決意を新たにする今日この頃でござひます(^o^)。
 あと、これはTSCさんへの個人的で勝手な要望なんですが、関東でもニーズは確実に高まっておりますので、『ぜし』関東方面にも進出して支部を作って頂きたいと(笑)・・・。


 以上今まで長々と書いてしまいましたが、今回一番認識させられたのは「楽器の鳴りは、値段や材に比例するとは限らない」ということです。
 今までは金に糸目をつけず高い楽器を買えば、素晴らしい音色が得られると思っていましたが、よく考えてみるとそこには科学的な裏づけや根拠は存在しません。
 仕事柄、科学的・論理的な根拠を持つものにしか信頼を置かないようにしている私としては(爆)、今回の改造結果がその定義に対する最大の証左であり、最早これに勝る説得力は存在し得ません。
 逆に言えば、今回の改造で、昨今のハイエンド楽器の、あの、「お口あんぐり」とさせられるようなプライシングに対して、そこに一体値段と鳴りの相関を証明する裏付けやカラクリがどこにあるのか、全く以って疑問・・・と言うよりも、正直大きなショックを受けています。要は「世の中には、値段は高いが正しい調整がされずに売られている楽器が遍在(「偏在」ではない)している」ということです。
 確かに、稀少で高価な材や手の掛かる加工等が、鳴りに対して全く影響しないとまでは言いませんが、それ以上に「正しくFundamentalを調整しているか否か」が、楽器の鳴りに対して大きく影響を与えています。

 皆さんの中にも、御自分の楽器に対して大なり小なり不満を抱えていらっしゃる方も多いかと思います。多分その要因の殆どが、楽器の鳴りに対するものだと考えますが、直ぐに目新しい楽器に浮気をされる前に(笑)、是非一度TSCさんをお尋ね下さい。楽器は必ず蘇生されます!!BPも加えると、更にベースの世界が格段に広がります。「自分の楽器に螺子穴を開ける」ことに抵抗を感じるかも知れませんが、先程の通り、「鳴りと材質との間に明確な相関関係はまだ論証がない(多分これからもない)」のです。
 生まれ変わった楽器を手にして、音を出した時のその変革ぶりに、必ずや私のこの興奮がお分かり頂けると確信しています。

 

 
 ゴールドに塗装されたBP-5175もベストマッチ!ボリュームの間にはブルーのLEDもさりげなく搭載。
 
 

   

 

 

 

 

 ネックの裏には、LightTouch激鳴りの証!