ES-335のジャジーなサウンドも大変身!


 遠方から、ES-335のLightTouch激鳴りをご依頼いただき、非常に参考になるコメントを頂きました。 ありがとうございました。

 <コメント>

まず、アンプにつながずにそのままジャーンと開放弦を鳴らしてみると、弦高が想像以上に低く、音の鳴り方も音色も、
エレキギターの生音としては今までに聞いたことのないような不思議な感じで、正直、少し戸惑いました。

次にアンプに直結して弾いてみると、トーンレンジがすごく広がっているのがわかりました。
ハイファイになったというか、皮が何枚もむけたというか、うす曇りから快晴になったというか(笑)、そのような印象を受けました。
コードを弾いても、とてもクリヤーで分離も申し分なく、フロントでもシングルコイルのようなブライトな感じ、もしくはアコギ、それも倍音のよく出るシダートップのアコギのような感じで、クリスピーなハイ、メロウなミドル、適度なロウというバランスのよさを感じました。その分、トーンを絞っても、前のようないわゆるダークな感じとはちょっとちがった感じになりますが、もともとピエゾの音を混ぜようとしたのも、一部のジャズギタリストがフィンガースタイルで弾くときにそのような方法で高音のブライトさを補っているのを試してみようと思ったからでしたので、結果として、その必要がない音色になったと思います。

あと、気がついたのは、やはりサスティーンの長さです。途中まで、リバーブを0にしたまま弾いていたことに気がつかなかったほどです。

ただ、弦高に関しては、自分には少し低すぎて、どうしても違和感があり、少し悩みましたが、いくらか上げてしまいました。
それでも前よりは低い状態で、.011という太めの弦を張っているにもかかわらず、ビビらずにきれいに鳴りますし、テンションも弱い感じで、ハイフレットでもストレスなく弾け、せいぜい.010ぐらいの弦にしか感じません。

次に実際にオケに入ったときの状況をギター本来の音で確認しようと思い、POD XTにつないで、アンプモデルをバイパスにして、
エフェクト類もリバーブのみ浅くかけ、midiでつくったバンドのオケ(デジタルシンセやサンプリングを音源にしたもの)をバックに、そのままクリーントーンで弾いてみました。

これには本当に驚きました。シングルトーンで弾いても、おそろしいほどの音の抜け具合で、この激鳴りチューンの本当の凄さがわかったという感じでした。オケの中にしっかり溶け込み、なおかつ抜けてきて、サスティーンも十分で、艶もありとても気持ちよい音でした。ネック全体を通して、バランスがとてもよく、特定のフレットで耳につくような倍音が出ることもありませんでした。
今まで、POD XTでは、クリーントーンで満足がいくものはできなかったのですが、ほとんど、いじっていないこのままでも、十分使えそうな音です。
その後、同じ設定でCDをオケに鳴らしてみましたが、こちらもフレーズさえ適当なら(笑)、もともと録音されていた音のように自然に溶け込んで聞こえます。クリーントーンでこれだけの音ですので、当然、エフェクトののりも抜群です。
ということで、結果には大満足です。
想像以上の激変ぶりに最初は戸惑いましたが、そのポテンシャルの高さに今ではとても興奮しています。と同時に、パーツを変えることなく、こんなに音色が変化してしまうということから自分がギターに持っている認識が大きく変わってしまいました。
 

普通に考えると、ピックアップ等を交換しなければ、これだけの変化はないように思えて、いまだに、ちょっとキツネにつままれたような気がしています(失礼)。

 

 

 

 弦はもちろん LightTouchCustomGaugeStrings .011です。

 

 Fホール内に激鳴りロゴシール!